非常に残念なお知らせです。平成元年以来一心に作刀に励んできた私の鍛刀場を、火災によって休止せざるを得ない状況を招いてしまいました。藁灰（ワラバイ）の中に火種を残したまま不用意に倉庫に収納し、それから約2時間後失火してしまったのです。早い段階で弟子が気づき、必死に二人で消火を試みたのですが、倉庫に積まれていた100俵以上の松炭、200把近い乾燥した稲わらに引火、火の勢いを止められないと判断して消防に通報、預かっている20振り余りの刀、太刀を持ち出しました。刀は無事でしたが、重要書類など多くを失ってしまいました。あまりのことに思考がついて行けず呆然自失の数日を経ましたが、地元の同級生、友人、家族、合氣道の会員などが片付けを手伝ってくれ、また、遠方近隣問わず多くの方々の励ましで再び前を向き再起を決意いたしております。私は多少の火の粉をかぶりましたが、数か所の軽いやけどを負った程度で済みました。 この度のことでたくさんの方々に多大なご迷惑とご心配をおかけし、深くお詫び申し上げます。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/786730

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　松葉景正