景正鍛刀場

作品詳細Works Gallely

日州國正作 令和2年春 日州國正作 令和2年春 日州國正作 令和2年春

日州國正作 令和2年春

刃長73.7cm 反り1.7cm
2020年
御物として伝世している「小烏丸」【こがらすまる】が有名で、それをモデルとしてこの姿が多く作られてきました。
私もずいぶん以前から手がけ、10振り以上製作しています。
小烏丸は腰反りの太刀の先に無反に近い両刃の剣が付いた、古雅な姿です。
この刀は幕末に作例がみられる輪反りの刀です。
幕末江戸で脛切りで名をはせた、柳剛流という剣術で使われた、と聞いたことがあります。袈裟に斬りつけ、その勢いのまま跳ね上げ膝を斬りあげたのかなーと想像しています。恐ろし過ぎますね。
ごつい現代刀を見慣れていると細身に感じるでしょうが、ちゃんとした拵えに入れるにはこの身幅がよいと思います。